UPD製の工具用エアタービンスピンドルをご使用中のお客様より、「加工作業中にオペレータの作業ミスによりスピンドル先端とワークを衝突させてしまった」とご連絡があり修理対応いたしました。
【エアタービンスピンドル本体】

【軸スラスト面の損傷部】
超精密加工機用のエアタービンスピンドルは、高精度回転の維持のため軸と軸受との隙間がとても狭く、衝撃の大きさによっては本来非接触であるべき軸と軸受が接触してしまい大きな損傷をもたらします。そうなると当然スピンドルの回転は止まります。
今回のケースでは、特に軸スラスト面の損傷が激しく完全に分解し修理が必要となりました。
<主な作業内容>
・スピンドル本体の分解
・軸スラスト面の修正
・組付け調整
・精度検査
(交換部品はなし)
幸い部品交換の必要はありませんでしたが、UPDが得意とする熟練職人の正確な手作業のひとつ、ラップ加工(微粒な研磨剤を含むラップ剤を用いた手作業による研磨加工)により修復することができました。
他社製のエア軸受方式のタービンスピンドルでも修理が可能な場合がありますし、年数が経過した機械部品でも整備方法によって新品に近い形で蘇る可能性が十分にあります。
修理でお困りの再はぜひ一度UPDまでご相談ください。

