精密非球面金型加工機のレトロフィット工事

不二越社製精密非球面金型加工機のレトロフィットサービスをご活用いただいたお客様の実例紹介です。
レトロフィット工事を実施したのは、2000年頃製造された不二越社製の非球面金型加工機でしたが、本加工機は直線軸に静圧油軸受スライド機構を採用しており、通常使用状況下であれば真直精度などの機械精度は半永久的に維持される大変高性能な機械です。

ただ、NC装置がパソコン制御であることが主な要因で、制御側装置類の劣化により機械稼働が困難になっていました。
そこで、今後少なくとも10年以上は稼働できるようにとのお客様のご要望に応える形で当社のレトロフィット改造サービスを提供させていただきました。

【レトロフィット工事前】
精密非球面金型加工機のレトロフィット工事

【レトロフィット工事後】
精密非球面金型加工機のレトロフィット工事

<主な工事内容>
・制御盤、操作盤の交換
・配線用ケーブル類の交換
・位置検出スケールの交換
・NCプログラム、パラメータ調整等
・機械加工確認

<おもな交換部品>
・制御盤、操作盤、NCシステム
・配線用ケーブル
・位置検出スケール

今回は機械周辺設備は問題なく使用できたため制御系に絞ったレトロフィット工事を実施しました。
お客様の会社の機械加工オペレータの方が使いやすいように、操作盤(操作パネル)もレトロフィット工事前に近い形で設計し交換調整をさせていただき、お客様にも使い勝手が良いとのことで大変喜ばれております。

【新しい操作盤】
精密非球面金型加工機のレトロフィット工事

制御盤や操作盤はオーダーメイドで自由度の高い設計も対応可能です。
レトロフィットの機会に是非ご要望をお聞かせいただければ最大限実現するように誠意を持って対応いたします。お気軽にご相談ください。

※レトロフィットサービスの注意事項
・機械種類、型式によってはレトロフィットができない場合があります。
・制御装置の更新により加工操作方法が変更となる場合があります。
・本記事の作業は一例です。機械種類により内容は異なります。
・機械精度や加工精度の向上を保証するものではありません。